Mission 04 クライアントと向き合い、サプライヤーと共に課題に挑む。すべては「いい商品」を生み出すために。 笠原 浩資

笠原 浩資

世界を相手に取引し、最良の食材をクライアントのもとへ

私の勤務している名古屋支社は、少人数体制で仕事を行っています。そんな影響もあって、私の業務は本当に多種多様。支社における「輸入の窓口」という役割を担っており、相手は世界です。現在の取引の相手国は、主にベトナム・タイ・台湾などの東南アジアですが、今後はインドネシア、アメリカ、ヨーロッパなどにも商売を拡げて行きたいと思っています。もちろん交渉は、主に英語です。慣れるまでは苦労しました……。けれど、クライアントの要望をかなえるためにアイデアをしぼり、そのアイデアをかなえられるサプライヤーを見つけ出すことはとても楽しくて。たとえば、クライアントの「もっと安くしたい」というオーダーに対して、どのようにすれば安く仕入れることができるのか、手段を考えていくなど、その方法は幾通りもあります。加工の工程を工夫してコストを削減することも、原料調達を工夫して原価を下げることもできる。まさに、商社マンの腕の見せ所。「いかにいいものを、いかに安くお客様に届けるか」を毎日追求しています。

「いい商品」は、商品に関わるすべての人を幸せにできる

輸入の窓口を担っている私の担当商品は、主にエビフライなどの「水産加工品」。メインのクライアントは大手スーパーマーケットです。仕事の流れとしては、まず、クライアントのニーズを引き出すことからはじめます。店舗に足を運び、担当バイヤーと話をしてニーズを探りますが、「大きなエビの天ぷらがほしい」と言った具合に、ざっくりとした抽象的な要望もあり、そこから「エビチリに使用するようなものですか? それとも、天丼に乗っているようなまっすぐな形のものですか?」といったヒアリングを重ね、商品を具体化していきます。オーダーによっては新たな加工の工程が増える場合もある為、その都度サプライヤーに依頼をして、対応していただきます。そして何度も試作を重ね、ようやく商品が店頭に並ぶのです。「この商品は、いけるぞ!」と思うものができたときは、新規の顧客開拓のために、スーパーマーケットや小売店に営業をかけることもあります。「産みの苦しみ」もありますが、いい商品ができれば、クライアントの売上向上にも貢献でき、サプライヤーの業務拡大の一翼を担うことができる。それが私の感じる仕事の醍醐味です。

新留 卓

新たな仕事を生み出し続けること、それが商社マンの使命

今後は今まで以上に、サプライヤーとの関係づくりや新たな商品の発掘に注力したいと考えています。サプライヤーからしてみれば、取引先は我々双日食料だけではなく、アメリカや中国など、世界中に存在しているからなおのこと。そんな相手に、「笠原さんが言うんだったら、がんばります」と言われれば本望です。強固な信頼関係を築くために必要なのは、サプライヤーの利益につながる新しい仕事を生み出していくこと。クライアントのオーダーを聞くだけではなく、「こんな新しい商品を販売してみませんか?」「おもしろい商品を作ったんです、使っていただけませんか?」と、積極的に提案して、サプライヤーに「新たな仕事」を還元していきたい。それがひいては、サプライヤーにおいての双日食料の地位を高め、クライアントに求められる双日食料への成長につながっていくと信じています。